次のステップ
パスキーのサポート実装を決定したら、次は何をすればいいでしょうか? 今後の道のり(工程)を決定する前に、検討すべき項目がいくつかあります。
以下は、パスキーの展開時に考慮すべき主な分野です。進む道のりによってステップは異なりますが、検討すべき分野はすべてに共通しています。
手順
組織にとってパスキーの展開戦略がどのようなものなのかブレインストーミングを始めます。
実行する手順は、以下の通りです。
- ユーザーと企業のニーズを特定する。
- アイデアを検討し、選別する。
- 概念とプロトタイプを構築する。
- ビルドフェーズとテストフェーズの内容を決定する。
- ビルドとリリースのプロセスを決定する。
事業目標
パスキーのサポート実装により達成したいことは何かを検討します。例えば、サインイン率の向上、認証にかかるコストの削減、またはユーザーエクスペリエンスの簡素化を通じて、事業の売上高を向上させたいと思うかもしれません。
検討事項には、以下の項目が含まれます。
- セキュリティ
- 収益の増加
- 顧客満足度の向上
- カゴ落ち率(カート放棄率)の低下
- 不正行為やアカウントの乗っ取り件数の削減
- 認証にかかるコスト削減
これらを特定することで、展開戦略に活かしていきます。
プログラムリーダーシップ
業務を主導する責任者を検討します。
手順は以下の通りです。
- プロジェクトの主導者を決定する。
- ステークホルダーを特定する。
- 役割と責任を特定する。
変更管理
変更を実行する際に企業が必要とするステップを検討します。すべての部門が変更に賛同し、コンプライアンスや法務、リスクに関わるすべての要素が考慮され、かつ変更に関して顧客に十分な情報を伝えていることを確認してください。
検討事項には、以下の項目が含まれます。
- 組織横断的な連携
- コンプライアンス、リスク、法的事項
- 顧客エクスペリエンス
- 顧客への教育
- 認証イベントのリスク評価技術を活用する企業向けのリスク方針強化
- 認証イベントのリスク評価技術を活用する企業向けのリスク方針強化
- コールセンターと顧客サポートのトレーニング
初回リリースに向けた立ち上げの業務範囲
スタッフ規模は十分か、サポートのために個人を雇う必要があるか、または実装を支援する第三者を雇う必要があるかなどを検討します。
検討項目は以下の通りです。
- プロジェクトに取り組むチームの決定
- 特に新しいチームの場合にはチーム構成
- 以下のサポートの特定
- ユースケース
- オペレーティングシステム(OS)など対象のプラットフォーム
- サポート範囲(地域、言語など)
予算
このフェーズでは、組織が費やす必要のある項目と、パスキーのサポート実装で得られる金銭的利益を検討します。例えば、パスキーのセットアップを支援してもらうために第三者に料金を支払う必要があるかもしれませんが、これはSMSにかかる費用の削減によって相殺される可能性があります。
検討項目は以下の通りです。
- 組織横断的な予算調整
- 初回リリースまでパスキー関連業務に専念する既存の常勤雇用者
- パスキーの業務に専念する新規採用者
- 技術コスト
スケジュール
このフェーズでは、特定の日付までにタスクを完了するタイムラインを策定します。これには、立ち上げ準備時の各フェーズにかかる時間と、立ち上げ後に顧客にサポートを提供する期間が含まれます。
スケジュールには、以下の項目を含めます。
- 初期の検討段階から初回リリースまでの期間
- サポートの初回リリース後から計画目標を達成するまでの期間
- 顧客に望まれる導入ペース
次のステップ
次に、「パスキーの展開ガイド」を参照しながら、ユーザーと組織のニーズに最も適した展開を決定します。