パスキーのユースケース
コンシューマー、エンタープライズ、政府、決済におけるユースケースには すべて、パスキーのサポートを実装する利点があります。現在、パスキー・セントラルのドキュメントはコンシューマー向けユースケースに焦点を当てていますが、このページでは、その他のユースケースに興味がある方のために、非コンシューマーユースケースの概要と他のFIDOリソースにアクセスするリンクを掲載しています。
コンシューマー
現在、Amazon、CVS Health、Google、Intuit、メルカリ、任天堂などの大手グローバルサービスプロバイダーでは、パスキーを使用したFIDOベースのサインインを提供しています。パスキーによるサインインプロセスにより、オンラインサービスとユーザーの認証が高い成功率で、より迅速かつ安全に実行できるようになりました。これは、より良いサービスの提供、トランザクション完了率の向上、アカウント回復イベントの減少、そして侵害リスクの軽減を意味します。
FIDOがフィッシングや認証資格情報の再利用からユーザーを保護すると同時に、顧客のサインインをより迅速に高い成功率で実現させている方法については、コンシューマーユースケースを参照してください。
エンタープライズ
パスワードやSMS OTP(ワンタイム パスワード)などフィッシングされてしまう認証を利用しているエンタープライズ(企業)は、パスキーを使用したFIDO認証ベースのサインインに移行しています。
FIDO認証はフィッシングのリスクを軽減し、認証資格情報の再利用を排除します。パスキーは生産性の向上やコスト削減に効果的で、デジタルトランザクション時やユーザーがサービスにアクセスするときの両方において、社員、契約社員、サプライヤー、その他の専門家に対する認証の速度と容易性を高めることが証明されています。
パスキー・セントラルではコンシューマーに焦点を当てていますが、FIDOアライアンスではエンタープライズのユースケースに関連した参考資料も提供しています。
政府
パスキーは市民サービスや政府機関の職員申請に使用できます。世界中のエンタープライズや政府が、より簡単でフィッシング耐性のある認証を実現するために、公開鍵暗号方式に基づくFIDO仕様を備えた最新のオンライン認証ソリューションを検討しています。特に、米国の行政機関であるサイバーセキュリティ・社会基盤安全保障長 (CISA)、 国土安全保障庁 (DHS) では、FIDOセキュリティキーをMFA1のゴールドスタンダードと呼んでいます。
パスキー・セントラルではコンシューマーに焦点を当てていますが、FIDOアライアンスでは政府のユースケースに関連した参考資料も提供しています。
決済
パスキーは一般的にサインイン時のパスワードの代替として考えられていますが、決済を始めとする安全性、速度、利便性が必要な場面におけるその他のユースケースにも実装できます。
パスキー・セントラルではコンシューマーに焦点を当てていますが、FIDOアライアンスでは決済のユースケースに関連した参考資料も提供しています。